日米地域銀行の存続と再編:なぜ日本の地域銀行は減っていくのか (MINERVA現代経済学叢書)
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によって 由里宗之
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内容紹介 日米の銀行制度・銀行産業組織はなぜ大きく異なるのか。米国には小銀行が数多く残ったのにわが国では減少している。日米の銀行制度・銀行産業組織の差異が現れた歴史的岐路とは、どのようなものか。その歴史的経緯と要因をさぐる。 [主な目次] はしがき 謝 辞 英語略称一覧 初出一覧 序 章 基本的用語と執筆アプローチならびに諸章の位置づけ 第1部 大恐慌期・戦時期における日米の地域銀行政策・業態の分岐 第1章 預金保険制度――小銀行政策の分岐点 第2章 小銀行独自の業界団体設立――「コミュニティ銀行業界」の制度的根幹保持の要求 第3章 「統制経済」志向――戦前期銀行合同政策の背景 第4章 「一県一行」主義――神戸銀行の成立・展開の事例 第5章 「地方銀行」の自覚の生成と銀行合同政策との相克――兵庫県下3銀行の蹉跌の事例 第2部 金融危機以降の米国銀行制度と日本の地域銀行にかかる含意 第6章 「ウォールストリート」発の金融経済危機とコミュニティ銀行業界――ニューディール期銀行制度の持続と変貌ののちに コラム 米国の小銀行の破綻劇に思う協同組織金融機関制度の意義――サブプライム・ローン問題に巻き込まれた「株式会社銀行」の末路 第7章 小銀行業界団体の制度的環境に対する自律的働きかけ――ドッド=フランク法制定過程とICBA 第8章 ニューディール期金融制度の評価――金融論壇の金融危機後の変化 終 章 地方銀行業態が残った日本とコミュニティ銀行業界が残った米国と――「リレーションシップ・バンキングの担い手」という観点から 引用文献等 索 引 内容(「BOOK」データベースより) 日米の銀行制度・銀行産業組織はなぜ大きく異なるのか。米国には小銀行が数多く残ったのにわが国では減少している。日米の銀行制度・銀行産業組織の差異が現れた歴史的岐路とは、どのようなものか。その歴史的経緯と要因をさぐる。 商品の説明をすべて表示する
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地銀の殿様的な振る舞いに対して、戦後直後から監督当局や国会議員から批判があったことがわかる。地銀の歴史に対する批判的整理は477ページの文章に簡潔にまとめられている。大量の資料をあつめて、大著をかかれた著者に敬意を表したい。終章は地銀の経営者に是非、読んで欲しい。なお、私自身はリレバンに過度の期待を持つ著者の考え方とは異なることを申し添えたい。
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